[料理名]ガオラオ(麺無しクイッティアオ)

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ラマ6世通りと結界を張ったか!? 12種類の具材を贅沢に使ったガオラオ専門店

ラマ6世通りと結界を張ったか!? 12種類の具材を贅沢に使ったガオラオ専門店

ペッブリー通りから北進するラマ6世通りという通りがあるんですが、駅が近いわけでもなく、至便な通りでもないのでほとんどの方は接点がないでしょう。

私が初めてタイへ来たのはおよそ10年前、前々職の社員旅行でした。
会社は何を思ったのかこのラマ6世通り沿いにあるホテルを取り、どこへ行くにも不便だった記憶しかありません。

ラマ6世通り近くの名物タイ料理レストラン『スラット』

数日前、忌々しい思い出が残るラマ6世通りを、私はバイクで北上。
何も無い通りですが、唯一、珍奇なレストランがあるんです。
古いビルに入居している『スラット』という創業して何十年も経つタイ料理レストラン。
出てくる料理はどこにでもあるようなタイ中華で、しかも立地が悪いにも関わらずこのレストランが日本人にも知れ渡っているのは、店のシステムにあります。

ーーノーハンドレストラン

誰がいつこのように呼び始めたのかは不明ですが、『スラット』は店名ではなく通称である『ノーハンドレストラン』として呼ばれるようになりました。
なぜこのような呼び名が付いたのかはその名の通り
「手を使わずして女性が料理を食べさせてくれる」
ことから由来しています。
つまり、現代の王様にでもなったような気分でタイ料理をいただくことができるんです!

素晴らしいアイディアです。
日本でもやれば流行るんじゃないでしょうか。
女の子が
「あ〜ん♪」
と言ってくれるかどうかは各々のサービス精神に任されていますが、料理もしかり、ドリンクも飲ませてくれるので両手をまったく使わずして食事が楽しめるんです。

本題はノーハンドレストランではありません……

本題とまったく関係ない『スラット』のことばかり長々と書いてしまいまいた…。
今回紹介する『タイドゥシット(ワン)』は、ノーハンドレストランへ通じるラマ6世通りソイ29の入口に構えています。

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ラマ6世通りソイ29の手前にセブンイレブンがあります

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ご覧の通り店構えは超どローカルです!

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徒歩で行けない場合は、これをタクシーに見せてください

ラマ6世通りとペッブリー通りの交差点を数百メートル北上。
セブンイレブンが見えてくればすぐそばです。
タクシーやTukTukは使いたくない!
どうしても徒歩で行きたい!
そういったアグレッシブな方は、まずBTSラチャテウィー駅を目指しましょう。
西側の出口を降りたなら、ペッブリー通りを西進。
交差点を北上すれば到着です。
Googleマップの計測によるとラチャテウィー駅から現場までは約1.2km、徒歩15分だそうです。

移住し始めたときはどこへ行くのも楽しかったので、これぐらいの距離ならたとえ暑くとも、歩くことはまったく苦痛にならず、いろんなところを歩くまわっていました。
いまとなってはどこへ行くのもバイクですけど!

偶然出会ったガオラオ専門店

 

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噎せ返るほど濃密に薫る個性

客が黙々と食べている丼を見ると、どうやらガオラオ専門店のよう。
店内の写真にもガオラオが掲げられています。

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下段のイラストのほうが気になるのは当然でしょう

「何にしますか?」

まだ席に座っていないのに、もう注文聞かれてますよ!
ガオラオの店であることは分かったので、具材全部乗せのガオラオ(ガオラオ・サイ・トゥックヤン)をオーダーしました。

私がこの店を一発で気に入ったのは、店内のいたるところから滲み出て来るように発せられている独特の雰囲気。
一歩外を出ればラマ6世通りという大通りが走っているのに喧騒感をまったく感じさせず、これを推察するに、ラマ6世通りと店との境界に我が目には見えぬ結界が張り巡らされているからではないでしょうか!

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下のイラストはスープに入れている素材だと思います

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こちらの壁面でも下のイラストが気になります

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お酒なのか調味料なのか……

私の目の前に運ばれて来たガオラオは、箸を手にするまで数秒を要したほど、驚きを与えてくれました。
こんなに具だくさんで、それぞれの具が大きいガオラオに出会ったことが無い。

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スープが少なく見えますが具材が多いんです

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レバーは厚切りなのに臭みがない

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寄る年波に勝てないのでコラーゲンは重要

レンゲでまずはスープを。
深みが口の中に広がり、そして喉を滑り落ちていく。
レバーやホルモンといったモツ類は大きく、存在感があり、どれも柔らかくて臭みはなく、味はほどよく染み込んでいる。
贅沢な一杯…。
このままでも十分美味しいですが、肉やモツはタレをちょこっと付けていただくのがタイ流です。

豆腐を発酵させた調味料、タオフーイーを少々

タイ人がガオラオを食す際、テーブル上にある各種調味料を小皿で混ぜ合わせオリジナルのタレを作り、それに肉などを付けて食べるのは一般的です。
私が注目したのは、濁ったピンク色をしたタオフーイー(น้ำเต้าหู้ยี้)という調味料。
クイッティアオ・イエンタフォーに使われている豆腐を発酵させた調味料で、発酵食品のようなコクがあり肉やモツにぴたりとハマる!
他調味料を混ぜ合わせずとも、私はこれ一つで十分です。

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タオフーイー(น้ำเต้าหู้ยี้)はいろんな料理の調味料として使えそう

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調味料はこれ一択!

この日は土曜日、時間は午前10時。
ひっきりなしに客が訪れ、オーダーするのはみなさんガオラオのピセー(大盛り)です。
厨房内でガオラオを一杯一杯作っている若い男性は、手を休めることなく具材を丼に投入していきます。
私がオーダーしたガオラオは全具材を入れてもらいましたが、一つ一つ数えていなかったので、何種類の具材が入っているのか彼に訊いてみました。

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これだけの具材を各々の鍋に入れてコンロに並べている光景は珍しい

ーー何種類の具材があるんですか?

「全部で12種類あります」

スープが少なく感じるほど具材が入ったガオラオ。
それぞれの鍋で煮込まれているため、コンロ上で使用されている鍋も12個。
これらを適量すくって丼に素早く投入していく手さばきは職人と言い表したい見事な業です。
彼いわく、この店は創業して30年ほどと言います。
創業主はきっと彼のご両親なのでしょうが、この日はお店の奥に居たままで、お会いすることはできませんでした。

私が店内を撮影していると、スタッフの女性がスープを丼に入れて運び、お客さんの丼にどどっと投入!
どうやらスープを追加を無料で受けててくれるようです。
だったら追加してもらえばよかった……。

【SHOP DATA】
「タイドゥシット(ワン)ไทยดุสิต(แว่น)」
TEL:089-145-7999
OPEN:6:30-20:00(不定期)
ADDRESS:674/1 Rama 6 Road, Phayathai, Bangkok Bangkok 10400.
PRICE:ガオラオ(並)50B、(大盛り)60B

1974年生まれ、大阪府出身。2011年にタイ・バンコクへ移住。2015年より「激旨!タイ食堂」の運営開始。2017年、タイ国内や東南アジアの旅を扱う旅行会社TRIPULL(THAILAND)Co.,Ltd.を立ち上げる。Twitter:@nishioyasuharu
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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. ラマ6で団体で使われるのは
    名前が変わっていなければ
    ソルツインホテルでしょうかね。
    確かにあの回りは何も無い場所ですね。
    バンコクでは50箇所位ホテル泊まってますが
    到底選択肢に入る立地じゃないですし。
    ラマ6のノーハンドは知りませんでした。
    ノーハンドといえばモンティエンホテルそばの
    ギャラクシーって感じでした。

    内臓系は苦手なので私には今回の店は縁が無さそうですが
    その前のコームーヤーンとバミーはどちらも大好きなので
    大変参考になりました。
    クイツテイアオは好きでないのでいつもバミーばかりですから。

    • By 激旨!タイ食堂

      たしかそのような名前のホテルだったと記憶しています。
      こんな辺鄙な場所を選んだのは、安かったからなんでしょう。
      バンコク、いやタイ国内でノーハンドレストランは『ギャラクシー』無き今、『スラット』だけでしょう。

  2. 毎度、毎度、他ではあまり取り上げられない名店の紹介を楽しみにしている者です。
    いつもはROMするだけですが、このお店のソイの奥に一緒になる前の彼女が住んでいたので
    思わずコメントしちゃいました。

    同じような鍋がいくつも並んでいるのは、なかなかの風景ですよね。
    薬膳っぽいガオラオとチープなおわんに盛られたタイ米飯のコンビネーション、
    そして、今にも三上博史が現れそうな孔雀王的な結界を感じさせる店の雰囲気
    何とも言えないですね~

    久しく行っていないですが、この紹介を見て久しぶりに行きたくなりました。

    これからもマニアック?なお店の紹介、楽しみにしています。

    • By 激旨!タイ食堂

      コメントありがとうございます。
      この奥ってことは、かなりローカル色の強い場所ですね。
      この辺りに濃く漂う下町的な雰囲気は私も好きです。

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