[エリア]ヤワラー

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寂れた雰囲気を店の”味”にした 創業50年以上 ヤワラート海南島食堂『ライヘンポーチャナー』

寂れた雰囲気を店の”味”にした 創業50年以上  ヤワラート海南島食堂『ライヘンポーチャナー』

わたくしどもは本サイト『激旨!タイ食堂』で記事を執筆しつつ、YouTubeチャンネルで動画も配信しております。
動画ではカヌンというタイ人女性がローカルタイ料理店を紹介しているのですが、じゃあ私は何をしとるのかといえば、撮影やら編集といった裏方作業です。

動画を定期的に公開し始めたのが2018年2月。ここからおよそ1年数ヶ月ほど経った2019年6月に、1つの区切りとしていたチャンネル登録者数1万人を突破しました。
1万人突破記念として企画したのが、ヤワラートの知られざる名店5店舗でした。
激旨!タイ食堂で取り上げていない店舗も紹介しているので、まだご覧になってない方はぜひぜひ。

実はこの企画で、とあるお店を紹介したくコンタクトを取りました。
ほとんどの動画撮影では事前にアポイントを取り撮影に行くのですが、これまでアポイントで断られたのはたった1店舗。
パーセンテージに換算すると約2%という低確率なのでございます。
ところが本ヤワラート企画で当初予定していたとある店舗には、アポイントの段階で断られてしまいました。
理由をおっしゃっていただけなかったのでなぜだか分からないのですが、推測するに、女性店主がソコソコの年齢であるがゆえ「YouTube」とか「動画企画」とか、いままでの人生で耳にしたことがない単語やら外来語が受話器から飛び出してきたもんだから、拒絶反応が起きてしまったのかもしれません。
今回取り上げようとしている店は、この動画企画で取材が叶わなかった『ライヘンポーチャナー』という食堂です。

海南島出身の華僑が開いた『ライヘンポーチャナー』

『ライヘンポーチャナー』へ初めて来店したのは、動画企画で取り上げる店を探していた時期でした。ヤワラート通りからSong Sawat通りへと入り20メートルほど南下。この通りは何度も通ったことがあったにも関わらず、『ライヘンポーチャナー』の存在に気づかなかったのは、開店休業しているような寂れた食堂然としていたからでしょう。
開店休業を想起させる原因として考えられるのは、まず軒先に置かれたショーケースを挙げておきたい。ショーケースとはカオマンガイ店でよく使われているものと同じで、同店にあるのは食材のひとつも保管されておらず、不用品のごとく店の前に居座っている。店にとってもっとも重要と思われるエリアに置かれたこの木偶の坊は、『ライヘンポーチャナー』の開店休業感を醸し出すに一役もしくは二役買っているといっていいでしょう。
そしてもう1点、店内の猥雑感も侮れません。テーブル周りは片付いているものの、店の奥まったところにはチャンビールなどの段ボールが積み重ねられ、レジ周辺も、私有物なのか店のものなのか判別がつかない品々でゴッタ煮になっています。

これが不用品と化しているショーケース。

店奥に積まれているのはチャンビールの箱。

「創業してから50年以上。ここは海南島出身の華僑が始めたお店です」

注文を取りに来た中年女性は私の質問に答えると、早足で店の奥へと消えて行きました。店内にいるのは彼女の他、客席でずっと座っている老婆がいるぐらいで、スタッフを雇っている様子はなさそう。唯一店にいる老婆は女性店主の母親のようで、高齢のため立ち仕事は厳しいのか常に着座したままで、実質働いているのは注文を取りに来た中年女性だけです。
開店休業感を醸し、最低限の人員で店が運営されている『ライヘンポーチャナー』。ここを訪れるほとんどのタイ人がオーダーするのがタイスキです。

チムチュムのようなタイスキ

タイスキといえば『MKレストラン』などで見る、ステンレス製の鍋にスープと具材を入れた姿を思い浮かべるでしょう。ところが『ライヘンポーチャナー』のタイスキはまったく異なったスタイルで提供されます。
まず鍋を熱するのはチムチュム鍋で使われる炭火の台。そして具材を煮るのは、家庭用の料理器具で使われるような小さなステンレス製の鍋。蓋のデコボコ感から察するに、きっと何年も使っているのでしょう。一般的なレストランでこの鍋が出てきたらドン引きでしょうが、『ライヘンポーチャナー』なら違和感は一切ございません。

春雨がテーブルまではみ出しているのはご愛嬌。

生卵が3つほど乗っています。

タイスキの食材は白菜や空芯菜、春雨といった野菜類と、生卵が乗った豚肉。肉は鶏肉、豚肉、牛肉の3種から選べるようになっています。食材と鍋だけを見るとチムチュムとなんら違いがありませんが、異なっているのはナムチム(付けダレ)です。
鍋の具合の味を引き立てるどころかナムチム自身が存在感を示しているほど、『ライヘンポーチャナー』のナムチムが深みがあり旨い。

海南島出身の華僑の店であるがゆえ海南料理が原型になっているためか、壁に貼り付けられたメニューを見ても、聞いたことのない料理名がずらりと並んでいます。
私は『ライヘンポーチャナー』に何度か通い、タイスキだけではなくメニューの数品をいただきました。

ゴイシーミー /โกยซีหมี่100バーツ

ゴイシーミー /โกยซีหมี่

麺の表面がパリっとなるまで炒められています

細麺のバミー麺を表面だけさっと炒め、タケノコ、豚肉、ネギなどの具材とあんかけでいただくゴイシーミー。
薄味に仕上げられたあんかけは、好みで黒酢を少々足すとがらっと印象が変わるので、途中で味を変えて楽しんでみてください。

パットチャプチャイ/ผัดจับฉ่าย 200バーツ

10種近くの素材を使った炒め物パットチャプチャイ/ผัดจับฉ่าย

取材後に知ったことですが、海南島華僑の食堂ではよく見かけるメニューです。
春雨をベースに、白菜、ネギ、中国タケノコ、イカ、エビ、キクラゲ、豚肉、豚レバー、干しエビを炒め、オイスターソースなどで味をまとめた一皿。シーフードや豚肉、野菜をごっちゃにして炒めた料理ですが、きっちり一体感を出しているのはさすが。

ヌア パットナンマンホイ/เนื้อผัดน้ำมันหอย 200バーツ

ビールとよく合うヌア パットナンマンホイ/เนื้อผัดน้ำมันหอย

ニラ、ネギ、牛肉を塩胡椒やオイスターソースなどの調味料で味付けし炒めています。
こういったシンプルな料理が旨いのは調理人の力量があってこそ。

シークロンムー ナムデーン/ซี่โครงหมูน้ำแดง 200バーツ

白ご飯が欲しくなるシークロンムー ナムデーン/ซี่โครงหมูน้ำแดง

シークロンムー(スペアリブ)を揚げて、ナムデーン というソースを絡めています。上に乗っているのはグリーンピース。
揚げ具合の妙で衣はさくさくしており脂っこさはなく、トマトベースのようなナムデーンのほのかな酸味と甘みをまとい、揚げ物好きならたまらないはず。

『ライヘンポーチャナー』の全メニュー

タイスキの他にいただいた上記3種の料理も秀逸だった『ライヘンポーチャナー』。他にもメニューがあり料理数は全8種です。おばちゃんお一人で調理されているので一度に来客が押し寄せた時は、提供時間に30分ほどかかることもありいますが、寛容な心でお待ちください。

สุกี้ หมู , ไก่ , เนื้อ/スキームー(豚)ガイ(鶏)ヌア(牛)
หัวปลาน้ำแดง/ホワプラー ナムデーン
ซี่โครงหมูน้ำแดง/シークロンムー ナムデーン 200バーツ
ปีกไก่เหล้าแดง/ピークガイ ラオデーン
ผัดจับฉ่าย/パットチャプチャイ 200バーツ
หมู , เนื้อผัดน้ำมันหอย/ムー ヌア パットナンマンホイ
โกยซีหมี่/ゴイシーミー
ข้าวผัด หมู , ไก่ , กุ้ง/カオパット ムー(豚)ガイ(鶏)クン(エビ)

【SHOP DATA】
「ライヘンポーチャナー(ไล่เฮง โภชนา)」
TEL:02-234-1909
OPEN:12:30-21:00(基本無休)
PRICE:スキー300バーツ

1974年生まれ大阪府出身。大阪と東京で雑誌編集者として勤務し、2011年にタイへ移住。バンコクで月刊誌の編集長を経て2017年4月にタイ国内旅行会社TRIPULL(THAILAND)Co.,Ltd.を起業し旅行メディアTRIPULLも運営。
Twitter:nishioyasuharu

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