[料理名]スイーツ&デザート

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ヤワラートで味わう ひんやりタイスイーツの【ロッチョン シンガポール】

ヤワラートで味わう  ひんやりタイスイーツの【ロッチョン シンガポール】

プロフィールの欄にインスタのアカウントを載せているが、実はワタシはインスタ超初心者。何かにつけて、「インスタ映え」が強調されるので、遅ればせながら……と始めたのが去年の年末である。最初は、自分の写真をアップするというよりも、ステキな写真にいいね!をしたいがために使っていた。料理や観光地に限らず、タイにまつわる写真は眺めているだけでなんだか楽しくなる。

バンコク在住の友人のインスタは、スイーツやカフェの写真を載せているのだが、どれもスマホで撮った写真とは思えないほどきれいな写真ばかり。単なるラテアートの写真でも、周囲の小物を上手に取り入れたり、背景をぼかしたりと、アートな彼のセンスが光る一枚になっている。

ワタシのインスタはといえば、ここ最近はクイッティアオとか、カオカームーとか、市場のモツ屋台とか、タイ食堂感が満載の写真が続いている。それを見た彼が、「甘いものって食べないの?嫌い?」と訊いてきた。

甘いものは決して嫌いではないのだが、ワタシは彼のように、カフェ巡りをしたり、スイーツを食べ歩くことはない。そういえば、彼の投稿に付けられているハッシュタグは、「#スイーツ男子」。でも、このタイスイーツの写真は、まだ見たことがなかったなあ……。

ロッチョンシンガポールの元祖『シンガポール ポーチャナー』

ということで、今回は少し足を伸ばして、歴史を感じさせるスイーツを訪ねてきた。
埼玉格のオンヌットからすると、浅草辺りに甘味を食べに行く感覚である。

プララーム4通りがジャルンクルン通りに変わる、五差路の交差点。
その近くにあるのが、創業70年越えの『シンガポール ポーチャナー』である。
この店、看板商品のロッチョン シンガポールの元祖。ココナッツミルクの中に、緑色のところてん風の麺と角切りのジャックフルーツが入り、クラッシュアイスが乗せられた、色どりもタイらしいひんやりスイーツだ。ロッチョン シンガポールを扱う店舗は多いが、これを売り出した元祖が、今回紹介する『シンガポール ポーチャナー』である。

店前ではタイの宝くじ(ロッタリー)が売られていますが、どういうご関係かは分かりません

ロッチョンシンガポールとは

ロッチョンシンガポールに入っている緑色の麺は、タピオカ粉に菖蒲(しょうぶ)の葉に似たパンダンリーフ(バイ トゥーイ ใบเตย)で色と香りをつけたもの。東南アジアでは、『チェンドル』と呼ばれて広く知られているが、タイでは『ロッチョン(ลอดช่อง)』(※)。米粉にでんぷんを混ぜた麺に、パームシュガーを入れココナッツミルクをかけたロッチョンもあるのだが、それは『ロッチョン タイ』(ลอดช่องไทย)と呼ばれて区別されている。個人的には、グラスに入れて出されるのが『ロッチョン シンガポール』、器に入れたものをれんげで食べるのが『ロッチョン タイ』だと思っている。
※タイ文字に正確に表記すると、「ロート チョン」。

グラスの下部に沈殿しているのがロッチョン

太くてモチモチしているのが特徴

この店では、パンダンリーフだけでは少し暗めの色になるので、食用色素を足して透けるような明るい色合いにしているのだとか。ロッチョンはむっちり、もっちりした歯応えで、かつ、つるんっとのどを通る。京都の鍵善良房でくずきりを食べたことのある方は、あの食感を想像していただきたい。ココナッツミルクは甘ーく濃厚で、ジャックフルーツのフルーティな香りが口の中に広がる。

70年の歴史が感じられる店内

左側2つがロッチョンで、右がジャックフルーツ入りのシロップ

大勢の来客を想定してのグラス勢

シリントーン王女も訪れたことのある由緒ある名店

2010年2月14日の春節祭の際に、シリントーン王女がご来店したときの証明書

ロッチョンシンガポールの名前の由来

「いやいや、タイスイーツの紹介なのに、シンガポールってどういうこと?」と思われた読者の方もいらっしゃると思うので、名前の由来を説明しよう。時代は1915年のこと、この付近にシンガポール映画館という映画館が建てられたそうだ。のちに、それは取り壊されてチャルムブリー映画館に変わり、現在はそれもなくなって、跡地は駐車場となっている。

そのシンガポール映画館の前で売られていたのが、この『ロッチョン』である。当初は、『シンガポール映画館の前のロッチョン』、それが時間の経過で肝心な部分だけが残って、『ロッチョン シンガポール』と呼ばれるようになった。

70年も前のバンコクは、エアコンの効いた場所などまずなかっただろうから、うだるような暑さの中で食べる『ロッチョン シンガポール』は、甘ーくて、冷たくて、さぞ格別の味だったのではと想像する。映画を観に行くなんていうのは、その時代では最先端の娯楽だっただろうから、この『ロッチョン シンガポール』も、お洒落なスイーツだったんだろうなあ。

懐古趣味ではないけれど、こうした店に来ると、時間が巻き戻ったような、言いようのない懐かしさを覚えるのは、バンコクの都市化が進んだからなのか。はたまたワタシが歳を取っただけなのか。

シンガポールポーチャナーの店主

【SHOP DATA】
「シンガポール ポーチャナー(สิงคโปร์โภชนา)」
TEL:02-221-5794
OPEN:10:30-21:30(木曜定休)
PRICE:ロッチョン シンガポール(ลอดช่องสิงคโปร์)25B
ADDRESS:680-682 Charoen Krung Rd, Khwaeng Samphanthawong, Khet Samphanthawong, Krung Thep Maha Nakhon
Facebook : https://www.facebook.com/lodchongsg/

埼玉県出身。バンコク在住通算18年。得意のタイ語を活かして、バンコクを縦横無尽に食べ歩く。最近はミャンマー語を勉強中。
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